スローライドユーザーのささやき


スキーとの出会い
還暦を前にスキーを始めた!
きっかけは先に定年退職した先輩がご逝去された事だった。 悲しみにくれながら自分に押し迫る何かを感じていた『これは他人事ではないぞ!』……
葬儀も済んだある日、故人との思い出を回想しながら『昔は色々と楽しい事があったなぁ!そうだ、山に行ってみよう!』 折しも1月だったので昔スキーに行くと常宿にしていた奥神鍋スキー場へ用具を引っ張り出して行って見た。
何十年ぶりだろう? 近年は板もカービングスキーとか言う物になってスキーがやさしくなったと言うがどんなものか?
スキー板をレンタルし、いざゲレンデに出たところで経年の影響か?ブーツが壊れた。 仕方なくブーツもレンタルして滑ってみたら、意外と滑れる事に驚いた。どうやら自転車の原理か?身体が覚えているようだった。
スキー板もブーツもレンタルしたのでカービングスキーの良さはよく分からない、 やはりブーツだけは欲しいなぁ・・・と大型スポーツ店に行って見た。
時期的にはシーズン後半だったので自分のサイズに合うものはないだろうと思っていたら、 ふた昔も前の話を真剣に聞いてくれる店員さんが出してくれたものがうまくフィットしたので買ってしまった。それからはお店に行く度に展示してある1998年のデザイン復刻版の某メーカーのスキー板を見つけた、 あたかも私を呼んでいるような気がして……次の予定も無いまま買ってしまった事からスキーは始まった。
『これだ!元気で動ける今、楽しむべきは楽しもう!』と思った

ID one (SR-NC) との出会い
シーズン後半に始めたスキーは翌シーズンを待ちきれず、30年振り?に北海道ニセコへ向かったのは4月だった。
滑っているうちにどんどん昔が蘇っていった。
そして、翌シーズンは堰を切ったように昔のホームゲレンデ奥神鍋スキー場をはじめ憧れだった富良野、 スキーを覚えたきっかけの広島県の恐羅漢スキー場や野沢温泉村へと精力的に行き滑っているうちに一つの疑問が脳裏をよぎった。
スキーにもスピードにも慣れた筈だがスキー板のトップのバタつきが一向に安定しない。トップのバイブレーションだ? かれこれ20年近くスキーから遠ざかっていたので腕が落ちたのか?いやそんな筈はない?と自問自答していた。

翌年は体調不良で未滑走となった。4シーズン目に入った時、定年退職を迎えた。
ちょっと懐も暖かくなっていた事も有り、スポーツ店に出かけて行き、目にした物が 『カービングスキーだけがスキーの楽しみではない』と言うキャッチコピーが目に止まった。『これだ』と思い メーカーを訪ねた。
実質?まだ2シーズン程度しか滑走してない板の買い替えには迷ったが、 話を聞いている内に・・眺めている内に・・メーカーにもよるが元々広過ぎ感のあるスキー板の幅が嫌だったこともあり SR-NCを気に入り欲しくなってしまった。
『え~い!長年会社勤めをした自分へのご褒美だ』と勝手な理由をこじつけ買ってしまった。 2日後の滑走予定に間に合わせて頂き大喜びで帰宅した。

25年振りにジャム勝へ・・・息子や孫のような年代の若いボーダーたちに誘われて行って滑って見ると、 なんとスキー板トップのバイブレーションが全くないのにビックリであった。しかもなんて板の返りがいいんだろう? 不思議でならなかったが、やはり自分の腕が、いや技術が鈍っていなかったことが嬉しかった。
数日後、奥神鍋に行った時珍しく30~40cmの新雪に遭遇、一本目思うように滑れず転んでばかりだったので 怪我をする前に帰ろう・・・いや!悔しいなぁ!もう一回だけトライして見ようとリフトに乗り、あれこれ考えた。 「昔は新雪をどうして滑っていたのか?そうだこんなことしてたよなぁ」とイメージしながら頂上に着いた。
イメージを頼りに滑って見ると、なんと滑れるではないか?なんて気持ちいいんだろう? いや、なんて板の抜けがいいんだろう?と驚いた、気が付けば一日中滑っていた。 そのまた一週間後、今度はシニアスキーツアーに初参加、場所は昔なじみの白馬八方尾根だ。
ところがシニアとは名ばかりで私よりひと回りも年配の面々が大勢いて驚いた。 そして、これが最高に楽しくてもう一度シニアの面々に会いたくて翌月のツアーをエントリー、しかも憧れの山形蔵王だ。 ツアー常連の諸先輩方に連れ立って滑っていると一番若い私が音を上げる訳には行かず4日間ついて廻った。スキーを再開した時、もう歳も歳だし怪我も怖いのでグルーミングされたバーンしか滑らないようにしようと思っていたのだが、 なんとアイスバーン、コブ斜面、新雪、緩急の斜面・・・等など気が付けばゲレンデを引き回され滑りまくった。
少々手荒い洗礼を受けたようにも感じたが、自分の中の何かが目覚めた感じがした。

色々な斜面や雪質を滑ってみて、この板に感じたのはアイスバーンでやや噛み込みの甘さはあるものの、 新雪でのトップの抜けも良く、雪質が多少悪くても板の返りがいいのが良~く分かった。
ロープウェイ乗り場等で同行諸氏の板と比較してみるとなんて軽いのだろう? しかもこれだけ軽量なのに高速ターンでの安定性も申し分ないし、どんな斜面でも楽に板をずらしやすいので扱い易いことに気付いた。 そんなことを話していると一同みな私の板を手に取り驚きの表情だ。
「いや~もうこんな軽い板を履いたら昔のような重い板は履けない」
これはシニアのための板だとさえ思った。 ゴンドラやクワッドなどでは必ず、皆がカービングの緩いこの板に興味を持ってくれるし、上村愛子さんと同じIDマークの板を履いてる人…と私のことを覚えて貰えたのも嬉しかった。

SR-NCの板を履いて2年目の今シーズンは年末から3月末まで、実に30年振りに滑走日数20日を超えスキーに没頭したが、スキー板を宅配で送っていたら間に合わず結構担いで出掛けた。シフト勤務もありチューンナップが間に合わないどころか 手入れも間に合わないので、同じ板をもう1本欲しいと思っている次第である。


YouTube カタログ
2020-21 ID one Ride Series 紹介
雪遊びが好きな人間にとって、 上村愛子
昨シーズンは春を待つ前に皆がスキーを思う存分 楽しむ事ができなくなる
そんなシーズンだった。
心の赴くままに、上村愛子
その冬がほぼ終わりを迎えるころ、 次の冬を想像しながら新しい板のカラーリングを選定していきます。
今度の冬が待ち通しい、上村愛子
昨年の秋、久し振りにスイスのツェルマットへ行く機会がありました。
のんびりと気ままに、上村愛子
のんびりと気ままにスキーをしている自分に自然と心が柔らかくなる。
初めてのBC、上村愛子
何かチャレンジしてみたかった今季、
初めてBC(バックカントリー)スキーに行ってきました。
選手を終えて、上村愛子
引退して初めての冬が終わり、
あらためてスキーに対して自然体のワクワク感を感じています。
コンストラクション(構造)
ID oneスキーの構造の説明


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還暦を前にスキーを始めた!
きっかけは先に定年退職した先輩がご逝去
された事だった。